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1学期回顧録⑧

2020年8月19日 10時20分

1・2年生お楽しみイベント

 

 7月30日、プール納めの次の授業時間のことです。

 低学年の子らが水着から着替えもせず、運動場ではしゃぎ回っているので、「何事!?」とのぞいてみると、それぞれが水鉄砲を持ってお互い水を掛け合って遊んでいました。

 

 水風船もぶつけ合って楽しんでいましたよ。

 

 そして次の日、1学期の最終日のお楽しみはこれ。

 

 梅ジュースです。先生が手に入れた立派な梅の実を、氷砂糖と一緒に漬けていたようです。

 1学期よく頑張りました!ということで、ごほうびの「かんぱ~い!!」

 

 ほかの学年のみんなにもおすそ分け。

 

 もちろん、職員室の先生たちもふるまっていただきましたよ。

 

 

  「こうちょう先生 1がっきたのしかったよ。」などと、それぞれの先生にメッセージを書いたコップに入れて持ってきてくれました。

 1・2年生の皆さん、ありがとうございました。

 

水やり

2020年8月18日 15時50分

水やりがんばってます!

 

 残暑お見舞い申し上げます。

 昨日8月17日の久万高原町では、観測史上最高気温を更新したとのこと。連日の暑さがこたえます。ただ、地元の方は、朝晩は秋らしくなったとおっしゃっていました。確かに昨夜は随分と涼しかったですね。どんなに昼間が暑くても、夜いったんは体をリセットさせられるのが本当にありがたいです。

 

 今日も強い日差しが照りつけています。でも、校庭の草木は元気にお日さまを向いていました。

 

 夏休みは「水やり当番」というものがあります。月曜から金曜までは日直が、それ以外の休日や学校閉庁日は、当番を決めて、その職員が行います。つまり、花壇や畑の水やりは毎日欠かさずしているのです。

 

 猛暑の中、花の命を守るために、汗だくになりながら頑張っていますよ。

 

1学期回顧録⑦

2020年8月17日 14時35分

PTA、地域の方に感謝

 

 第7弾は、PTA・地域の方の特集です。

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、学校の再開が見通せない状況下で行われたPTA総会、そして、学校再開直後の教育後援会。どちらも、開催を躊躇(ちゅうちょ)しましたが、皆様お一人お一人の感染予防に対する意識の高さから、安心して行うことができました。これらの話合いで「コロナのために子どもができないことは、大人が頑張ればよい。」との皆様の思いを強く受け止めさせていただいたことを覚えています。

 

 田植え作業は臨時休業中のゴールデンウィーク明けに、保護者と教職員のみで行いました。学級担任は家庭訪問をしていたため、最初はさらに人数が少ない状況でしたが、保護者の皆様のお力と田植機のおかげで、短時間で作業を無事終えることができました。

 

 プール清掃も保護者と教職員のみで。こちらは完全な手作業でしたが、皆様の手際のよさから、例年と変わりない時間に終了することができました。

 

 プール清掃で水をためる大きなタンクをある保護者の方が持ってきてくださいましたが、それをそのまま活用して、樹木の消毒作業を引き続き行ってくださいました。

 

 トマト栽培のためのビニルハウスも大人の手で。トマト畑の耕運機も登場しました。

 

 休日に行う草刈り奉仕作業は、学校再開後でしたので、子どもたちもやって来ました。これには地域の方がたくさん来てくださいました。

 

 直瀬小学校・幼稚園は極小規模で、子どもと教職員合わせても24人しかいません。だからといって、何か大変な作業をするのに、保護者や地域の方に甘え過ぎてはいけません。しかし、皆様は「子どもたちのためなんじゃけん、力はいくらでも貸すよ。」といつもおっしゃいます。そのお気持ちに心から感謝いたします。

 

 2学期の始業式まで、もうあと1週間となりました。皆様のお力添えをいただきながら、皆様のご期待に添えるよう、「施されたら施し返す『ご恩返し』」ができるよう、今後も頑張りたいと思います。

 

1学期回顧録⑥

2020年8月16日 12時10分

野菜作り

 

 学校が再開してからのことになりますが、今回は「野菜作り」です。

 

 先日掲載した野菜クイズ、全問正解されましたか?

 今では畑の地面が見えないほどに生い茂っている野菜たちですが、最初はこんなふうでした。

 

 3・4年生では、総合的な学習の時間の大きなテーマの一つが「野菜栽培」となっています。そこで、雨が降らない日は、登校してランドセルを玄関に置いたら、すぐに畑に行って水やりをします。これを1学期間毎日行いました。

 継続は力なり。今年の野菜の実りは彼らの力も大きかったのです。

 

 最後にかわいい写真を。幼稚園児による収穫報告会です。

 

1学期回顧録⑤

2020年8月15日 16時25分

心温まるコロナ対策

 

 コロナ禍での新たな対策は多岐にわたりました。その中でも心温まるものがたくさんありました。

 まずは、マスクです。

 職員と生活支援員さんが余った布や衣類を集めて、空いた時間を使って子どもたちのマスクを作ってくださいました。 

 

 職員のご家族の方や県内企業の方からもたくさん寄贈してくださいました。教職員にいただいたものもあります。

 

 愛媛県の花き栽培業者の支援事業の一環で、各教室に生け花が贈られてきました。二度もプレゼントしていただいたのです。

 

 学校再開直前、教職員で協力して、感染予防対策のためのフェースシールドや衝立を手作りしました。作業の目的はコロナ対策という重いものでしたが、作り方をみんなに伝授したり分担したりと、あーだこーだと会話を交わしながら、みんなで一つのことをするのは、不謹慎ながら、けっこう楽しかったです。

 

 そして、毎日の消毒作業。教職員にとってこれが一番大変だったのですが、先生たちは放課後になると手袋を装着し、バケツと雑巾を持って教室に向かっていました。

 1学期の子どもたちの欠席がゼロであったことで救われたような気分です。

 

 2学期も、コロナ対策は続きます。毎日桁違いの感染者が出ている昨今、さらに気を引き締めなければなりません。

 たくさんの方の思いを大切にしながら、直瀬っ子の皆さん、2学期も元気であり続けましょう!

 

1学期回顧録④

2020年8月14日 10時50分

臨時登校・登園日

 

 ついに、直瀬っ子が小学校、幼稚園に帰ってきました。ゴールデンウィーク明けの2週間は週に2日、臨時登校・登園日が設けられたのです。

 川瀬駐在所のおまわりさんも、登校日に合わせて登校指導に駆けつけてくださいました。

 さっそく、図書館の本の借り方について確認し合ったり、学級活動で「新しい生活様式」の方法について細かく指導したりしました。

 

 オンライン授業ではできない様々な学習ができるようになりました。臨時休業中の登校・登園日でしたが、久万高原町が給食も用意してくださいました。

 

 前日に町立図書館に連絡すると、次の日移動図書館も来てくださいましたよ。子どもたちばかりでなく、先生たちにとっても待ちに待った「やまびこ号」です。

 

 昼休みは、澄んだ空気の広々とした運動場で、幼稚園と小学生が一緒になって思う存分体を動かして遊びました。

 

1学期回顧録③

2020年8月13日 13時45分

幼稚園・小学校で過ごす子どもたち

 

 「1学期回顧録」第3弾は「預かり」です。

 

 幼稚園の預かり保育は、1学期当初から始まりました。幼稚園も臨時休業中でしたが、園児はほぼ毎日のように登園してきたため、新しい生活様式を確実に行うことに細心の注意を払いました。

 小学校でも、オンライン授業のない低学年が学校に来て、学習や読書、校外活動を行いました。

 

 学校が再開されないもどかしさの中でしたが、やっぱり子どもたちに会えるのはうれしかったなぁ。

 

1学期回顧録②

2020年8月12日 12時35分

家庭で過ごす子どもたちに

 

 「1学期回顧録」第2弾は、家庭訪問とオンライン授業です。

 

 学校再開がいつになるとも知れず、本校では、当初週3回の家庭訪問を行いました。

 いつご家庭におうかがいしても、どの子も元気に玄関に出迎えて来てくれました。毎回提示した二日分ほどの宿題も、みんな頑張ってやっていましたね。

 

 3年生以上において、4月の終わりから始めたオンライン授業で、やっと直接指導の復習や新学年の内容の学習を進めることができました。みんな、タブレットの扱いにあっという間に慣れることができましたね。

 愛媛新聞社の取材もありました。

 

 あってはならないことですが、万が一第2波、第3波が襲ってきて再び臨時休業になったとき、さらに進んだオンライン授業を提供できるよう、先生たちもその方法を模索しています。

 

1学期回顧録①

2020年8月11日 10時25分

コロナ禍での新学期スタート

 

 

 今日から、「1学期回顧録」と称して、この1学期を振り返ります。第1弾は「コロナ禍での新学期スタート」です。

 

 

 春休み、新しく赴任した4名の先生のモザイクをかけた写真をホームページに掲載しました。正体はこれです。

 

 春休み中、たった一日の4月の登校日、すなわち始業式、入学式の準備を何とも言えない気持ちで粛々と行いました。

 

 それでも、入学式当日、たった一人の新入生Mさんのしっかりとした姿や直瀬っ子たちの笑顔に励まされ、次の日からの臨時休業を前向きに捉える勇気が湧いてきたことを覚えています。

 

 教職員の紹介をしましたが、このお向かいにはMさんのご両親が座っておいでました。通常はご来賓の座席がありますが、新型コロナウイルス感染予防対策のため、誰もご招待できなかったため、それならと、例年より新入生席に近い来賓席の場所に保護者席を用意し、より近くからお子さんの姿を見ていただけるようにしました。

 

 感染の第1波の頃のことでした。世界中が緊急事態に見舞われていても、桜は美しく咲き誇ってくれました。

 

直瀬伝説

2020年8月10日 15時25分

赤鬼法性院(あかおにほうしょういん)伝説

 

 直瀬に伝わる伝説の中に「赤鬼法性院」という人のお話があります。

 

 時は江戸時代、杣野(そまの)村に住んでいた「法性院」という修験者は、人の身長より大きな石をかついだり、二俵の米俵を背負った馬をかついだりするほどの力持ちでした。

 杣野村といえば、面河の前組地区あたりを指しますが、当時は直瀬の村と同じ領内であったため、頻繁に人の行き来がありました。もちろん、直瀬の村人は力持ちの法性院のことをよく知っており、あまりの怪力に恐れをなした一部の人が、がけの下にいる法性院めがけて上から大きな岩を落として殺してしまおうとしました。法性院もさすがにこの岩を受け止めることができず、大けがを負ってしまいました。そのため、最後は、石墨大権現にすがろうと、その祠(ほこら)に入り、祠の岩に垂れる水のみで数日しのぎましたが、とうとうこの地で息を引き取りました。

 法性院の骨はそのまま祠に残りましたが、「この骨に触ったら、法性院のたたりで、必ず大雨が降る。」と恐れられ、後々この骨には村人も触らなかった、と言い伝えられているのだそうです。

 

 以上のお話は校長室にある「直瀬に伝わる赤鬼法性院伝説」という小冊子を短くまとめさせていただきました。前直瀬区長さん、ありがとうございました。

 

 さて、祠というのは、石墨山中腹の洞窟にあり、それに関する記事が1か月ほど前に愛媛新聞に掲載されたそうです。その記事を読んだ校長の旧友、元上浮穴郡ALTのRさんから「旧直瀬中の遠足で、当時の中学生とそこに行ったことがある。もう一度行きたい。ぜひ一緒に行きましょう!」との誘いがあり、8月8日、Rさん一家と共に登ることにしました。

 

 1学期の遠足で子どもたちが訪れた「法性院力石」は直瀬地区の段組にあります。

 

 この大きな岩を持ち上げたという伝説の人の最期の地です。どんな秘境かと思っていましたが、直瀬から車で15分も走れば、登山道の入り口に到着し、そこから1時間ほどで、その洞窟にたどり着きました。

 

 杉林、松林に囲まれた急な登り坂をひたすら歩きます。途中、樹木が途中で折れたり根こそぎ倒れたりして道をふさいだ場所もありましたが、歩き始めて1時間ほどで突然目の前が開けたと思うと、目の前に現れたのは大きな岩肌でした。その岩盤の根元がえぐられたように奥に切り込まれていました。

 

 その奥の方に、小さな祠が二つ。その片方には骨壺とおぼしき陶器の白い入れ物とその奥に白いタッパーが祀られていました。法性院の骨は骨壺の中に、でもさすがにこの骨壺のふたは開けられないなぁ・・・、と思ってよく見てみると、タッパーの中に見えるではありませんか!骨が!!それが法性院のものかどうかは分かりませんが、どなたかの遺骨が祀られているのは確かなようです。

 

 その小さな祠のそばに、人が何人も入れるお社が建っていました。

 この場所で一休みして、持参していた「法性院伝説」の小冊子をみんなで聞き合いました。

 

 直瀬のこのような伝説はいつまでも残っておいてほしいものです。直瀬っ子のみんなが地元直瀬のことを知る、という当たり前のことを実現するには、我々大人たちがしっかり勉強して語り継ぐ必要があるようです。

 

 1997年4月16日に遠足でこの地まで歩いて来た旧直瀬中の卒業生の皆様ほか、多くの登山者の皆様、法性院さんの眠るこの洞窟は、伝説を守る方々の手によってしっかり保存されていますよ。

 道端にひっそりと咲く花々もかわいらしくて癒されます。またぜひ足を運んでみてください。