誰もいない教室

　臨時休業に突入しました。

　朝、各ご家庭にご連絡しましたが、直瀬っ子は全員元気で安心しました。

　昨日までのにぎやかさが嘘のように、学校中がひっそりと静まりかえっています。

　教室をのぞいても、誰かいるはずもありません･･････。

　と、かすかにピアノの音が聞こえてきました。音楽室に行ってみると･･････。

　ピアノの練習をしている先生が一人！楽譜の題名、見えますか？

　「友～旅立ちの時～」です。そう、卒業式で歌う歌の伴奏を練習しているのです。

　卒業式の練習を全体ですることが一度もできず、まさに「ぶっつけ本番」の中で、どうやって全校で卒業生の旅立ちを祝福するか。本日の職員朝礼で話し合いました。

　卒業生が歌いたいと決めたこの歌を、当初卒業生二人だけが歌う予定だったのを変更して、全校児童で歌おう！短縮化を図るために、例年在校生だけが歌っている歌も今年はやめて、「友～旅立ちの時～」１曲にかけよう。

　このように決定しました。

　この歌を直瀬っ子が覚えることが、臨時休業中の大きな一つの宿題となります。

　おや、一人また一人と、音楽室に楽譜を持った先生が集まってきます。

　子どもたちが家庭で練習するためには「デモテープ」が必要だ。それを先生たちが作ろう！と急きょ話がまとまり、すぐに楽譜を用意し、各自個人練習をして、全員で録音しました。幼稚園の先生まで訪ねてきてくれました。

　音源を明日の家庭訪問で各ご家庭に配付いたします。あわてて作ったものですので、お聞き苦しいところも多々あるかと存じますが、私たちにとっては自信作です！これをもとに、直瀬っ子の皆さん、しっかり練習してください。保護者の皆様、急な変更で、またご迷惑をおかけいたしますが、ご家庭でのお声掛けなど、どうかご協力お願い申し上げます。

　和気あいあいとした中で、時に爆笑もしながら、それでも、卒業式のために、真剣に歌う先生たち。おかげで、学校が少しにぎやかになりました。

　卒業生のために、全校のみんなのために、先生たちも頑張っています！