学芸会エピソード
2020年11月23日 11時00分先生たちのサプライズ企画
今年の学芸会では、先生たちが極秘裏に練習してきた合唱を発表しました。
「『天空の城ラピュタ』より『鳩と少年』~『君を乗せて』」です。
この企画ができあがるまでには、以下のような裏話があったのです。
ある日の放課後、「O先生はトランペットが吹ける。」という話が出てきました。すると「それはいつか聴かせてもらわないかんな。」「あの、ラピュタのファンファーレ、どこかで鳴らしてや。」「それやったら、学芸会で 披露しようや。」「ほんなら、ファンファーレが鳴った後、みんながどこからともなく現れて、『君を乗せて』歌うか?」「『君をのせて』なら私、楽譜持ってますよ。」いう具合に、話がどんどん前に進んでしまいました。進んでしまった、というか、ここまで話が広がると、本校の職場では「決定」を意味します。
演出は一瞬で決まりました。
トランペットのファンファーレが鳴り始めて幕が開く。想像するだけで体が震えるほどの感動を覚えるようなこのオープニングから、ピアノのベース音に続き、そこに鍵盤ハーモニカが加わってしばしセッション。その間に、それぞれの持ち場から先生たちが整列し、かの有名な3連符のリズムの前奏2小節で準備を整えた後、男女のユニゾンの引き締まった声で「あのち~へい~せ~ん~ か~が~やく~の~は~」と始まる。
何ともかっこいい始まりではないですか!
ピアノ伴奏やトランペット、鍵盤ハーモニカに負けないよう、合唱も混声二部合唱という格調高いものに挑戦しました。
練習する機会も多くはありませんでしたが、先生たちは頑張りましたよ!出来栄えはどうであれ、この頑張りに対する充実感はとても大きかったのです。先生たちも「やればできる」を実現できたと思っています。
さて、もう一つ裏話を。
学芸会準備の夜、サプライズ企画をお知らせするめくりプログラムの短冊を作らなければならない、という話になりました。そのとき、即座に手を挙げてくれたのがF先生。「任せてください!」という頼もしい声とともに、短冊と筆と墨汁を用意して、あっという間に書き上げました。
多くの先生に様々なアドバイス?をいただきながら、それでも不屈の精神で最後まで書き上げました。
最初は、出し物として完成できるか不安だからと、配付用のプログラムには載せていませんでした。しかし、今となっては「サプライズ企画」として準備していてよかったと思います。子どもたちのあのきょとんとした、恥ずかしそうな複雑な表情を見て、どの子も自分の座席にじっと座って聴き入る姿を見て、頑張ってよかったなと思います。
直瀬っ子の皆さん、ご来場の皆様、最後までのお付き合い、誠にありがとうございました。
この連休を「我慢の3連休」とニュースでは度々言っていましたが、このブログも同様に、子どもの姿が一度も出て来ない、先生たちの話題だけで終わってしまうという、皆様にとって「我慢の三日間」となってしまいました。
ここに深くお詫び申し上げます。